秩父昇天記(10)・付けたり

スポンサーリンク

酔って話す将来の見通しを書いた。

何したいか分からない、というSくんだが、したいことの一つを話してくれた。三浦半島に土地買って家建てて、心静かに暮らしたいという。これはこの九去堂も膝を打つ所で、三浦にはずいぶん前より目を着けていたこと、何度か書いてきた。


他に候補地と言えば瀬戸の見近島、伊豆の大島だが、地続きという意味で三浦には魅力がある。京急アリ、でも人が少なく土地は余っているように見える。まあ、因業な地主ばかりだったらそうはいかないだろうが、現実離れした夢ではなさそう。


三浦の雰囲気を知るには、こうして何度か足を運ぶのが一番だろうが、参考図書と言っていい作品がある。以前にも言及した『ヨコハマ買い出し紀行』がそれ。ついに感情を持つに至ったAIロボットが主人公の近未来モノ漫画で、なかなか奥が深い。

連載開始時の裏表紙。©芦奈野ひとし、以下同

絵は綺麗だが連載開始がバブル期ゆえ、人物造形がやや古いか。だがドラマの方は作者の教養の高さを思わせ、しかもありがちな悲壮感が無い。間違いなく人類滅亡モノなのだが。ワシらそのうち居なくなるんでしょうねぇ、はは、といった感じで。

上と同じ構図、連載終了時の裏表紙。

この九去堂の死生観に近い。ワシもそのうち死ぬんでしょうねえ、ふふ。まあ自分にとって目出度いことではないが、あるいは目出度いかも知れないわけで。だからそれまでは、出来れば好き勝手に、ただ出来るだけイヤなことはしないでおこうと。


作中の主人公もそう生きている。ロボットだから死ねない*事もあるが、周囲の人間もどこか達観している。だが子供や動物がほとんど居ないことで作者は現実を描く。ま、商業上こういう絵もあるが、癒し系萌え漫画と勘違いされるのはもったいない。


さて私にはいつのことになるやら。そのためにも商売商売。


*死ねない:ただし女性ロボットだけ。男性ロボットは一人を除いて、すぐに死んでしまった、と作中にある。その理由を明かさない所が作者のすごみ。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする