(16):にゃんこと過ごすうたげ

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伊豆大島の元町港、綺麗に整備されたそのターミナルにいる。しかしかめ丸・ジェット船は昨日すでに去り、今日の着岸港は島北端の岡田港、それゆえここには、人っ子一人いない。
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まさに夕暮れ、16時までにはまだ間があるが、冬の海ならではの光景だ。
休止中の足湯に腰掛けながら眺めれば、これから出かける釣り船なども見える。
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むこうはもちろん、利島・新島。
さらにほんの少し移動して、海に出張った公園に行く。
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三脚なしで撮っている。
こういう写真を撮るため重いベンチを、よっこい庄一と動かしたり戻したり、タイマー待ちつつポーズを決めたり。
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阿呆と言えば阿呆だが、そういう自分が面白くもある。
さてそろそろ16時。いつも通り温泉に向かう。
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このお湯、この食堂のお世話になるのも今日が最後だ。温泉のTシャツなども買って自分への土産とする。
温泉を出て、すぐ傍らの仲の原園地へ向かう。
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熱海あたりの灯が輝く。この園地かなり広く、もとはキャン場もあったらしい。いや、今もあるが、現在では使用禁止と見て取れた。いつか開放されれば有り難い。風に吹かれるキャンパーには、天候によって移動できればどんなに助かるだろう。
天空にはぽっかりお月様。
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されど私はハギワラサクタローではなし、なりたくもなし。
1800前、切り上げてねぐらへ帰る。
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途中、ノロノロと走る車の後に付く。島に来るとどうにも、ぶっ千切ってやりましょうという気にならない。それは乗騎がメイト君だからでもある。それにしてものんびりだ。私とメイト君の後ろに、車が数珠つなぎになって走る。中には1、2台、しびれを切らして抜き去る島車もある。
明日は島を去る。ゆえに、残った全ての薪を焚こう。
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と言うわけでキャン場にしつらえられた、焚火場で火を熾す。持参の焚火台では小さい上に、おとつい熾火が漏れて、すこし芝を焼いてしまったことを思い出したからだ。
焚き場が大きいゆえに、作法通りに火を熾す。
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狙い違わず、どどんと大きな火が上がる。用意した肉を炙るのも、ちょっとやっかいになるほどだ。
ラジオの声に、大して健やかでもない胸の裡を励まされながら、食い、飲む。
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今日は、一人だ。
いや、そうでもない。
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昨日アジの開きを相伴した、キャン場にゃんこの気配がする。よっといで、と肉の脂身など投げておく。見ないように気配を伺い、にゃんこと共の宴を続ける。
今日のラジオのゲストは、さるアイドルグループであるらしい。そのグループは至って厳しく、CDやチケットの売り上げが毎週集計され、それによってロケ弁当の内容まで変わるという。売れなければ自腹持ち出しが多くなり、やがて消え去る運命にある。
今日も星空は、降るがごとく美しい。右上のオリオン座がわかるだろうか。
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そなへんの女の子が色香だけを武器に、巨大な名前と富を得るのは、並大抵のことではないようだ。売れたアイドルが売れたのも、ただ売れたからである。何が原因だったかなんぞは、ただの後付けの理屈に過ぎない。
と見れば、火が小さくなっている。
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火付けというのは手間がかかるもので、少し油断すればすぐにこうなる。ヨシヨシと面倒を見つつ、残った薪を燃え上がらせる。
その薪も、やがて尽きた。
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鎮火を確認してねぐらに入る。
22時過ぎ、ただ静か。人が寝てれば入って来る、にゃんこがやってくる気配もない。
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伊豆大島最後の夜は、こうして更けていった。
(本日の走行距離:71.9km)

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