(14):日本で2番目に旨い寿司

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メイト君と共にトコトコと山を下りていく。
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一周道路に戻れば、高校か大学の陸上部とおぼしき若者が、道を駆けている。
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近くに都立のセミナーハウスがあるから、おそらくは内地の若者だろう。さすがにここ以外では見かけなかったから、島一周50kmの練習ではなさそうだ。
目のくらむような坂を駆け下る。
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すると既になじみの、波浮港に降りてくる。
目当てはこちらの建物。
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なんだかよく分からないのは、のれんが掛かっていないからで、前回も聞き今回もスノピさんご推薦の、美味しい寿司屋、港鮨だ。
そう、のれんが掛かっていない。お正月飾りが風に吹かれているだけ。
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無論、私は営業時間を調べた上でここに来ているのだが、なにか事情があるのかしら。すみませんがと中に入ると、今日は貸し切りだという。それじゃあ、仕方がない。去りがけに、明日は営業してますか、と問えば、ハイやってます、とのことだった。
やれやれ。メイト君の元に戻ってキックしようとすると、からりと戸が開いておかみさんが首を出す。お時間がかかってもよろしいなら、どうぞと言う。これは有り難い。
こざっぱりとした店内のしつらえは、レトロ調で揃えられている。
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手洗いもお金を掛けて整えられ、綺麗に手入れされていた。
島に関わる本・雑誌なども、読めるように置いてある。
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とりわけ、昔の伊豆大島の写真集が興味深い。
10ほど年下とおぼしきご主人に、特上にぎりをと頼む。¥2,300也。
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握り上がるまで、お茶とモクをやりつつのんびりする。本のおかげで退屈もしない。目の前のご主人は無口に寿司を握る。仕事の邪魔をしてはならぬから、私も一言だけ、ここは旨いと聞いてやってきました、とだけ言う。いやもう下手で、もっと早く握れるようにならないと、などとご主人謙遜する。
と、カラリと戸が開いて、団塊夫妻がやってくる。男は高そうなカメラなんぞをぶら下げている。それなる団塊、私の背後の座敷席に座る。座るや男団塊、店内の置物として置いてある、古いカメラ等に興味を示してうろちょろする。仕事中のご主人に、ああだこうだと何やら言いもする。
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私の装甲カメラにも目をつけ、何やら言いたそうにするその初動を見てНе тронь меня(ニェ・トローニ・メニャー)、私に関わるなと、無言の背中で制して黙らせた。
続けて、10人ほどのお客がやってくる。どうやら島の人たちらしい。貸し切りの奥座敷に次々入る。
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どうやら、内地に帰る家族の送別会と見た。
そうこうする約1時間。書いている今確認して、そんなに時間が過ぎてたのかと驚いている。ともあれ握り上がった寿司が、カウンター越しにではなくおかみさんの給仕で眼前に置かれる。
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まず鉄火からいく。これは…旨い。次いで握りにも手を出すが、シャリの炊き方酢の塩梅、卵焼きに至るまで旨かった。
食って旨かったなぁと今でも覚えている寿司は、ここに来るまで2つしかない。1つは魔王のごとく働いていた、若い頃食った高価な関サバ昆布締めで、もう1つは四国放浪の際食わせて貰った、K先輩の手になるものだ。
プロの寿司職人・和洋中華料理人にして、糸東流空手の使い手K先輩の寿司は、手が込んでいた。

後輩が遠いところから来るというので、食材に合わせて事前に仕込んだり、見知りの魚問屋に私を連れて行き、大将コイツに旨い鯛を、と言われて大将喜び、生け簀に泳いでたのをその場で捌いて貰ったり。日本で一番旨い寿司であった。
ならばこちらは、日本で2番目に旨い寿司と言ったところか。
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ノンアルビールも1本つけ、30分ほどを幸せに過ごす。
無口なご主人ではあるが、島のさかな事情など、それでもいくつかは話のやりとりをした。どうやら寿司だけでなく、天ぷらも美味しく出せるらしい。じゃ明日はそれにしますかね、とおかみさんに支払いしつつ、店を出た。
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さてそれでは、島で行きそびれた所に行くとしよう。

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