(11):ほほえみの缶バッジ

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伊豆大島には、都立大島公園がある。半ばキャン場など野外活動施設で、TさんSさんが向かった先だ。もう半ばは博物館のたぐいで、展示館と動物園、それに大島特産の椿園からなる。
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年中無休、そして入場無料。前回はその存在を知らず、今回ぜひ行こうと思っていた。
まずは展示館に入る。
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中も外も綺麗な建物で、職員も一人常駐しているのだが、閑散として誰もいない。椿に関しては詳しい展示で、なにやらもったいないような気がして過ごす。
その床に大島の航空写真が貼ってあり、そこを抜ければ海の眺めが良いテラスだ。
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しかし私には、とてものことこの床は踏めないから、迂回して外に出る。
展示館の前には小さな土産もの屋、小さな食堂を兼ねている。元町でうまいものでも、と思っていたから、最初は特産の島牛乳アイスだけにするつもりだった。しかし。
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「大盛りの大ラーメンお待ちィ」と呼ばわる声で、俄然面白くなってしまった。私もそれを、と頼んでしまう。
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大島らしく、椿のお盆にのっている。対してどんぶりが発泡のそれであるのは経費上当然のことだ。お味はま、普通のラーメンですわ。
食し終わってモクやって、動物園に向かう。入口は動物が逃げないよう工夫してある。
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入ればよほど広壮な施設で、けもの・トリ・水辺のと、それぞれに大きな建物や設備で飼われている。
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確か司馬さんが、「クジャクというのは飼育員でさえ顔色を変えるほど、いやな声で鳴く」とどこかに書いていたから、どんな声だろうと思ったが聞けなかった。
そんな飼われた動物たちのエサを、ちゃっかり頂戴する野生の生き物もいる。
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動物園の目玉らしく、レッサーパンダの建物がある。入れば頭上にカゴが渡してあり、動物が行き来できるようになっている。そこにコサック騎兵の帽子が置いてあるから、なんだろうと思う。
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「俺だよ。文句あるか。」…ポンニチの寒さが応えるようだ。
さてとりわけ私の目を引いたのは、ゾウガメの展示だった。カメさんに合わせて暖房の効いた建物の中だが、巨体がゆっくりゆっくり、動いていくのには目を引きつけられる。
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確かカード会社のCMだったか、ゾウガメが若者に、「良く聞け人間よ、人生は短く、そして永遠なのだ」とお説教するのがあった。長寿を以て鳴るゾウガメ先生であるからには、畏友天狗先生がそれ見て続編を作った。
「あれはワシが子亀の頃じゃった。船がやってきての、ヘンなおやじがワシをなで回しよった。あれがダーウィンとか言う奴じゃろう」
そんな思い出し笑いをしていると、若い乳飲み子連れ女が二人ほどいる。女同士というやつか、顔も赤らむような話を平気でしている。これも動物には違いない、1つの展示であろう。
屋外には、いわゆる家畜やそれに近いのの展示もある。
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連れられてきた子供には、やはりこういう生き物の方が人気がある。ラクダなどは子供を面白がって、柵挟んで走りっこなどする。ほほえましい光景だ。
一通り見終えて管理棟に向かう。ちっちゃな昆虫館・水族館などもある。
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どちらもいい加減なものではなく、専門家の手を経た学術的展示だ。私は動物園水族館のたぐいを、研究教育施設でもあると思っているから、なるほどと感心した。
さらに脱帽したのはこちら。
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職員さんの手作りであろう、動物たちの缶バッジが机一杯に供されている。一人一個だけだよ、との但し書きがほほ笑ましい。毎朝整然とこうして並べるだけでも、どんなに手間がかかろうか。こうした対価を求めぬ心づくし、さすがに伊豆大島の動物園にふさわしい。
動物園を出て、再び喫煙所にたむろしたのは13時過ぎ。さて、椿園に行こうか。

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