(9):島でファイエル!

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急峻な階段を登り切って、丘の上の平地に出る。今私は、画像中央の灰色の点線を登ってきた。
波浮港
平面で見れば港とこの高台は近いが、標高差50mはあり、車道は大きく迂回してここまで達している。
両側に民家、それに挟まれた細道、その先にはまぶしい海が、といった光景は、日本の漁港ではよく見かける。
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ただし、民家の片方は廃墟となっており、もう片方も更地に戻っている箇所がある。かつてお大尽の住む集落だったこの高台だが、賤が苫屋ではなく、お屋敷が廃墟になっていることで、私に時とは何かを考えさせる。聞けば東京への人口流入はますます激しいそうだが、縮む世というのは古今東西、こうしたものだ。
廃墟ではないが、それに近くなった旧甚の丸邸に向かう。
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旧港屋旅館同様、かつて漁港として日本有数だった頃の栄華を示す建物だ。しかしここにも人ト気はなく、基調音としてひょおおと聞こえる外の風が、私の感慨をさらに際だたせた。
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…書いてて自分でもつまんなくなった。
海に降りて、メイト君を駆って波浮港を去り、岸沿いのダートを行く。
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右の潮だまりは、夏にはプールとなって賑わうそうだ。
気付けば、風が緩やかになっている。
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利島の姿は今日はややぼんやり。水蒸気と風には関わりがあるのだろうか。
ともあれ落ち着いて作業をするには有り難い。キャン場に戻ってアジを干し、ストーブの手入れなどする。
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それにも飽きた1530。メイト君を駆って温泉に向かう。
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2速でみー、3速でもー(メイト君のギアは3速までしかない)だが、下りはクラッチ切って自転車状態。


動画にあるように、元町近くでごてごてとしたハーレーのサイドカー軍団とすれ違うが、通常はあんなでかいの船会社が引き受けてないはず。幅たるや普通車よりデブいんですぜ? どうやって島に持ち込んだんだろ?
…持ち付けないカネにあかしたに決まってるか。
児童相談所?の前の島トーマスとメイト君。
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元町港で海を眺めやれば、伊豆半島の大室山、その火山らしい姿がよく見える。
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天界から見りゃ御神火様のすぐとなり、霊峰富士とも並ぶ。ホンにポンニチは火山が多い。
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内地で北側から見た大室山と御神火様、そして三浦半島。画像はwikiより拝借。
そのお山のお恵みこそ温泉だ。よくぞ日本に生まれけり。さ! お湯じゃお湯じゃ。
お湯を堪能していつも通り、併設の食堂へ。チャーシュー麺¥850に対して、生野菜サラダ¥500はチト高い気もするが、そもそも私はお金を使うために島に来たのだ、つまらぬことは思うまい。
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ふと気付くと、温水プール際に喫煙席がある。当然そこに席を占める。こんな冬場に人がいるのか知らん、と窓から覗けば、高校の水泳部とおぼしき少年少女が2、3人励んでいた。
ゆっくりくつろいで、キャン場に戻る。

島の一周道路からキャン場へ分岐する直前、バナナの黒人が乗った軽トラとすれ違う。闇夜に黒人ゆえ、私にはすぐに彼だと分からなかったのだが、うれしそうに車を停めて挨拶してくる。よく私と気付いたものだ。
ねぐらに戻ったのは18時過ぎ。
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ふと気付くと、風が止んでる! 干したアジも揺れていない。
うっほほ~い。早速作業スモックを身にまとい、火付けの支度をする。
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思えば2年前、まさにここでキャンパーの焚き火を見て、私は野営趣味を復活させたのだった、念願成就。
ひょっとしたら、と集めておいたわずかの薪が、役に立ったわけで。
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やれうれしや。
今夜は神奈川からおいでのスノピさんをお招きする。スノピさん喜び、酒道具一式持ってやってくる。
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私は早速、用意のくさやを炙って振る舞う。
スノピさんとお呼びするのは、持ち道具のあれこれが、高価で知られるスノーピークのブランドだから。ただしさすがのスノピ道具も寒さには勝てず、プレミアムガスで燗を付けてもぜんぜん湧かない。というわけで、我が轟炎ケロ焚きストーブをお貸しする、お燗一発。
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スノピさん釣りの達者らしく、あれこれと教えて貰う。とりわけ渓流釣りの難しさ、なにより英国貴族の趣味だっただけに、とんでもなくお金がかかるというのが面白い。
そう言えば普段お世話になっている、警視庁の師範先生、確か渓流釣りがお好きと伺っている。
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なるほど、長年戦場往来の後、退官なさった後のご趣味にふさわしい。
さて、世更けて談笑もお開きとなり、鎮火を確認してねぐらに入る。
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ふかふかのエアマットに寝転び、これまたふかふかのダウンシュラフに包まれる。
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何ともいい気分で飲み直し、何時に寝たのかも覚えていない。
(本日の走行距離:36.5km)

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