伊豆大島たいふう紀行(3):耐風訓練

13.12.30。大島上陸2日目の夜が明けた。
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目が覚めたのはそれより前、4時頃。昨夜日付が変わる頃、一旦穏やかになった風が、ふたたびゴオオとものすごい音を立てたのに起こされたわけだ。

キャン場脇、海に面した崖から眺めると、隣の利島がぽっかりと浮かんでいる。それを眺める私の顔は、風に引っ張られて引きつっている。
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風はおおむね西から吹く。立地から言ってこのキャン場、いっそう風が強い。今気象庁のページで確認すると、元町の測候所でさえ、瞬間最大風速18mとなっている。

イヤ本当に、テント潰されるかと思った。一旦設置した大型テントを移設するのはとんでもなく面倒だが、これはやらにゃならんと覚悟を決めた。
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というわけで風よけの石垣沿いに移設しようとしたのだが、到底、張れるものではない。組み立てている間に風にあおられ、シートは飛ぶはフレームはゆがむは。やむなく退却して結局元の場所に戻り、風にテントを立てて張り直した。

この風では何もする気が起きない。テントに閉じこもってロシア小説なんぞを読む。それにも飽きたので、がさごそと起き出して洗濯などする。
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テントの外に干そうかと思ったが、この風で飛ばされそうだ。こういう時には前室の巨大な滞在型テントは重宝する。その間もテントは揺れる揺れる。

う~む、この烈風*は予想外だった。しからば次回は、風を楽しむべくタコ揚げでもするか、それとも風力発電機でも作って持っていこうか。バサバサと音を立てるテントの中で、そんなことを考える。


引用:http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/daily_s1.php?prec_no=44&block_no=47675&year=2013&month=12&day=&view=p1
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13時もだいぶ回った頃、湯にでも行こうかとメイト君のところへ。見れば海風にたっぷり含まれた塩分が、メイト君の表面にびっしりと付いている。指でなぞれば、そのまま食えそうな塩が取れる。
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メイト君には気の毒ながら、そのまま騎乗。14kmほど走って、勝手知ったる?元町の御神火温泉に向かう。
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これから毎日、湯に入りに往復30kmほどの道を行くことになる。しかしその距離が、ぜんぜん気にならず楽しくさえある。

湯を堪能して併設の食堂でメシを食い、ゆっくりと過ごす。五目ラーメンと、島の特産アシタバのおひたしだ。湯も良く飯も良く、ここはのんびりするには実に良いところ。この施設について私が何を思ったかは、前回訪問時の記事でもご覧あれ。
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帰りがけ、温泉前にシャワーが設置してあるのに気付く。おそらくは夏期の海水浴客向けの、砂落としの設備だろう。私も御免蒙って、メイト君の塩落としなどする。

帰りしな、釣具屋に寄ってアミコマセを買う。
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買いつつ大島での釣り場や方法についてご主人に教えて貰う。するとサビキより投げ釣りの方が良いという。

ご主人おすすめの仕掛けも買って帰路につく。
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時は丁度たそがれ時、ちょっと立ち止まって、こういう写真を撮りたくなる。
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ねぐらに帰ったのは1630前。沈むお天道様を追って崖上に出てみる。
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本当に、日本の風景は美しい。

夜。相変わらず風はすさまじい。腹は満ちているから湯だけ沸かし、ロシア小説の続きを読みふける。
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持ってきたクバンスカヤだけではどうにも足りない。ゆえに昨日買った芋焼酎をお湯割りでやる。実に満ち足りた時間を過ごす。
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ランタンももちろん灯油焚き。その頭に水割りのヤカンを載せておけば、しばらくたつといい感じに燗が付くという寸法。まことにこういうところ、良い道具に出会ったものだ。
(本日の走行距離:28.2km)

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