(32):猫乳狐童


三国峠を、南に向けて下っていく。


下るに従い、雲がだんだん厚くなってくる。
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この道は、音更川に沿っている。かつては鉄道、国鉄士幌線も沿っていた。その名残を、ちらほらと目にすることが出来る。
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今は無人のこの地だが、そこを貫きあろうことか三国峠さえ超して、はるか旭川方面までつなげようとしていたという。
1300ごろ、糠平湖の湖畔に出る。
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出ると言っても道と湖の間には、鬱蒼とした森が広がっており、湖面が視界に入るわけではない。
路傍に馬を駐め、森を徒歩で横切る。
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その森を真っ直ぐに、鉄路の跡が貫いている。
湖畔に出た。対岸は有名な、タウシュベツ橋梁。
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もとは対岸を通っていた鉄道は、ダムの建設とともにこちら側へ移されたのだ。
橋梁は水に浸かり、干上がり、凍り付き、を繰り返し、年々風化が進んでいる。以前は直近まで近づくことが出来た。
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(05年撮影)
だが今は許可制、風来坊は対岸より眺めるのみ。
さらに南下する。途中、国道を離れて道道468を行く。
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そろそろ燃料が怪しくなってきた。
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我が乗騎かもしかⅡ号には、4.5lの予備燃料を、工具・応急部品と共に積み込んである。それゆえどうにもならなくなることはないが、この過疎地域、ただ1つあると地図で知れたスタンドを探す。
程なく見つかって馬を寄せる。しかし人の姿はなく、事務所は荒れている。ただいっぴき、ニャンコがお留守番をしているだけ。
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ニャンだお前は、と言われた(ような気がする)ので、ご主人はどこだい、と聞いてみる。返事があったのは後ろから、たまたま店前で工事していたおいちゃんに、やってはいるはずだよ、と教えられる。
すみませ~ん、と声を掛けながら裏手やご自宅とおぼしき家を見て回る。しかし全く返事はない。ふと隣の商店を見ると、菅崎商店と書いてある。その名はスタンドと一致している。おそらくここならんと店にずかずか入り、意を決して大声を上げる。すみませ~ん。
やっとご主人が出てきた。8.21L、¥1,297、オドは244.7km。
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(1348)
ここからはおおむね東向きに、阿寒湖目指して走ることになる。
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行きて足寄のまちを抜ける。コーバンの前で、久しぶりにレーダーが鳴った。
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しかしそれらしきモノは見つからない。どこかに潜んでいるのか?
雲流れる雄大な景色だが、この分ではまた一雨、やられるやも知れぬ。
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ただ坦々と走る。路傍には有名なラワン蕗が生えている。
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視線を前方に戻せば、はるか彼方からおっぱい山雌阿寒岳がにょきと現れた。
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なるほど雌阿寒岳である。
螺湾(ラワン)を過ぎると、森の中を行くことになる。

ここも自衛隊の車両が多い。
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走行中タバコを取り出そうとして、あっ、と取り落としそうになる。無意識に動いた体の動きに応じて、かもしかⅡ号は素直にスッ転びモードに入る。一瞬の機転で立て直したが、ちょうど向こうから走ってきた陸自車両の運転手さんも、あっと驚いたに違いない。
つまりは死にかけたと言うことだ。自戒のために記しておく。
一旦阿寒湖を通り過ごしておいて、ペンケトウ・パンケトウ目指して馬を駆る。
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雄阿寒岳の麓、知床や三国峠にも負けない絶景だ。

15時過ぎに到着。ここでも馬のつなぎ場に苦労する。
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小高い展望台に登ってみると、お休み処の類は廃墟になっていた。かつての記憶がある私にとって、もの悲しいことである。
しかし景色は絶景。
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※クリックで拡大
言われているとおり、北海道の形に見える。
駐車場に下りていくと、団塊おやじがキタキツネを追い回していた。
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おやじ追う、キツネ逃げる。やはりキツネにも、団塊の危険性はわかると見える。
次いでキツネ、私の近くに寄ってくる。
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も~。メイワクなんですよね~。あーゆーの。
キツネに別れを告げて道を戻る。
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阿寒湖畔で馬と人間の補給。
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3.63L、¥595、オドは102.9km。バカでかいセブンイレブンで、F君との宴会に備え酒肴をどんと買い込む、¥3,020也。
さてキャン場はどこならんと、湖畔の温泉街を輪騎りしていると、下校中の小学生になかば取り囲まれる。どこに行くんですか、と聞くのでキャン場はどこかしら、と問えば、あそこです、といっせいに指差してくれた。やはり観光地の子はさすがである。
到着したのは1556。

さて、火付けの支度でもしようか!

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