(24):老人殺法


夕食を終えて寝部屋でごろごろしていると、E君がわざわざ駆け込んできて、今夜は大雨だという。なるほどそうに決まっている。
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それゆえ床下に干しておいた装束を、寝部屋に移した。
団塊は食堂の箱でワイワイとさわいでいる。ぱらぱらと降り出した雨音を通してそれが聞こえる。爆弾低気圧と言うから少し様子を見に、階下へ降りた。
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どうやら団塊は、食堂でそのまま寝るらしい。寝部屋に戻って一眠りした後、夜半に酒を飲み直す。

外はごうごうと風雨の声。興部でBちゃんに奨められて買った鏡月も、今夜でおしまいらしい。
更に一眠りして夜が明けた。ガタンガタン。宗谷本線を汽車が行く。
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0730にキャン場を去る。まずは朝の補給とて、近くのセイコマに再び寄る。昨夜の豪雨ゆえに、店前の駐車場には、池と言って大げさでない水たまりが出来ている。
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カツゲン買って店を出て、池を迂回しつつ馬の元へ歩いて行くと、じじい車がやってくる。じじいそろそろと車を進めるが、その前には私が居る。私の後ろは池なのだが、じじいかまわず車を進める。一向に止まる気配はなく、お構いなしにどんどん私に近づいてくる。私は無言のまま殺す気か! と寸前で避けた。
s-P9050630.jpg 殺人じじい
世の偽善者どもは黙るがいい。かようなじじいなんぞにゼニを呉れてやる必要がないばかりか、さっさと始末しちまうに超したことはない。心身ともにボケているだけでなく、傲慢で身勝手だ。その上人を殺そうとしておきながら自覚がないのだから、山奥に捨てるが慈悲というものだ。ついでにこのじじい、何も買わずにただ、ゴミを放り込みに来ただけのウジ虫だった。


と、1分ばかりメートルを上げてから覚悟によってまた下げる。気を取り直したところで道を行く。久しぶりの晴天だ。
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ゆくことしばし、北海道命名の地、との看板が見える。
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おお! 松浦武四郎先生の故地とはここか。国道を離れて、しばしダートを行く。
しかし。
とある角を曲がったところで、私の目はまん丸になる。
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道が、川になっている。
いや正確に言えば、本来その預かるところだった天塩川が、人間のこしらえものを取り込んだのだ。
川は大きな音を立てるでなく、ただとうとうと流れていく。ここのところの霖雨(ながあめ)、さらに昨夜の豪雨がいかばかりであったかを思い知る。
この分では、今日の目的地である函岳は、どのようになっているか想像も付かない。しばし呆然としたあと気を取り直し、お山目指して元気に走り出す。
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