(23):随処為主


今夜のねぐら、中川町森林公園バンガローに着いた。ここは宗谷本線の脇。
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着いたとたんに、わだかまっていた団塊の一人が、馬のつなぎ場所が気に食わんとぶつぶつ言う。
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そのおやじは馬隣の白いバンを改造して寝泊まりしている。一応話を聞いてやると、ボキちゃん偉いじょーと、自分のちん○こを見せ付けたい類の動機から出た、下らねぇ要求ではある。
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が、まぁ理が通らなくもないのでその通りにしてやる。わずかでも理の通ることに、ブチ切れわんわんわめくのは、それこそ団塊か、あるいは馬鹿ガキ*のすることだからだ。
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*馬鹿ガキとわざわざここで書き加えたのは、つい先日電車内で、混んでおるのに荷物を隣に置いて座り、ヘッドホン掛けて寝たふりしている、茶髪のいかにもなコゾーを〆たことを思い出したからだ。荷をそやつの膝に放り上げて横に座ったのだが、ぶつぶつ言いおるので面白くなり、にっこり満面の笑みを浮かべて「なあに?」。何かしでかしたら二の矢三の矢はちゃんと用意してあるが、その詳細はヒミツ。もっとも、ぶつぶつは続いたものの放っといたら小声になり、やがて鳴り止んだから、矢は使わずに済んだことであるよ。
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高殿(たかどの)に荷を上げる。
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要するにこの建物は、柱の上に木の大きな箱を造り、窓を取り付けた構造になっている。どういうわけかその窓が閉まっていたので、空気を入れ換えようと窓を開ける。
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天気はよいと言っていいのか悪いと言っていいのかよくわからない。いや、悪いには違いないのだが、ただ今降ってはおらず、時折雲間から青空がのぞいたりもする。
そんな風にして景色を眺めていたら、別の団塊がやってきて、虫が入るからどうのこうのと偉そうな口で言う。今入っちゃおらんがな、と答えておく。どうもちん○こを見せたがる団塊が多いようだ。ちん○こというものは見せる相手を間違うと、お定さんみたいにちぎり取られる、という知識がないらしい。かく答えたは、かようにウブい奴に、取り合うつもりがさらさらないからだ。
この高殿には、箱が2つあり、上が寝部屋、ななめ下が食堂ということになっている。寝部屋の下が大きな空間で、早速干し物をする。
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その横なるベンチに団塊が固まって、わぁわぁとしゃべっている。連中の趣味というか稼ぎというかそういうことについて、行政がどうの、ナントカ大学のカントカ先生がこうのと、自分らではどうにもならないことを嘆く、ふりをしているのだ。わざと人に聞かせるように、たか声を上げて内輪話をするところは、情緒不安定なアニメオタクと似ている。その内容と、ここが天塩中川*であることで、大体どういう連中かわかったから、今後は対処がしやすそうだ。
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*天塩中川:日本有数の化石産地である。
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買い出しに出る。時折お天道様が顔を見せたりもする。
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明日は今度こそ、函岳を目指すつもりでいるからには、天気のことにつけて祈りたくもなる。
ただしその受付先がないから欲するだけにしておき、セイコマでテケトーに飯と酒を買う。
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ミックスナッツにシーフードヌードル、カツ付きピラフとサッポロクラシック。タバコ2箱付けて¥2,235也。
ねぐらに戻る。この公園は入り口がわかりにくい上、ねぐらに至るまでずいぶんと細道を行かねばならない。セローですらそう思うのだから、これなる重爆撃機、なにわナンバーのワルキューレなら、途中の駐車場に置きたくなるのはなるほど道理だ。
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食い物を持って食堂に入る。かなり広く、それぞれ8人は囲める、大きな木製のテーブルが3、4あるが、いずれも団塊がおお店を広げて、一人ずつ占有している。それに囲まれた真ん中に足音を消し、一言も発せず進んでいけば、一人の団塊が、こっちへいらっしゃいという。
おや、まともな人もいたか。
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その隣で飯を飲み食いする。そろそろ始めるか、ということで、みなさんどんな関係で、と聞いてみる。うれしそうに墓荒らしだよ、と言うから、ああ化石掘りですかと返す。え、何でわかった、と驚くから、天塩中川ですからね、と答えておく。
人の良さそうなそのおっちゃんには気の毒ではあるが、畳みかけるように地質学や地球物理の質問などを、無学者のふりして聞いてみる。ぺてんもいい所だが、団塊の害を、お平らに防ぐにはこうするしかない。案の定、とても答えられないらしい、これで技がかかった。
学を誇る者には学で、力を誇る者には力の操りで、その気をくじくか、はぐらかせばよい。というわけで、すんなり場の雰囲気を我がものとする。わめけば人が言うことを聞くと思っているのは幼児で、用もないのにいきなり実力行使に出るのは、ただの乱暴者だ。インテリの武道人がしてよいことではない。
そろそろ夕闇が深くなる。
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この場には一人、団塊に混じって若者がいた。それなるE君、大学を休学して自転車で、日本一周の旅の途中という。そりゃ大したものだ。話を聞いてみると若者によくある、いろんなことに迷っている最中だという。なんだか昔の私を見るようだ。
まぁ一期一会だ、何か困りごとはないかい、と聞けば、卒論が書けないのがその一つだという。
そうかい、じゃ書き方を教えてあげよう。というわけで、文章術の基本・情報の収集法整理法から論文の要点まで、あらましをお説教してみる。
その他に、どうも自分に自信が持てないという。そいじゃあね、と体術の基礎的心得を話し、応用の利く技の一つを手ほどきしてみる。
私が考えていることは2つしかない。1つは我が我欲により、団塊の害を防ぐこと、そしてもう1つは、死ぬべき生物の1つとして、若いE君に、良きものを伝えることが出来るかどうかだ。
この過程で、E君は喜ぶように見え、その場の団塊は一人残らず無言となり、私への言葉遣いまで変わってきた。よし、勝った。
勝ったのちの寂寥は、己一人でかみしめればいい。ゆえに食事を済ませて寝部屋に入る。
と、ここまで書いて話しが冗長になったから、続きはのちに回すことにしよう。
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