(22):秀峰不現


オロロンラインというのは、札幌から稚内を目指す日本海沿いの道のうち、だいたい留萌から北の部分を指す。
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ま、北ライダーにとってはおなじみのことだが、山中を通ったり、ガツゴツとした岩場の多い南側と比べ、だいたい海沿いを走るこの道は、まちとまちを縫いながら、海を眺めて走ることになる。そのハイライトはとりわけ、天塩川の河口より、国道から道道へ変わる、最北部分だ。
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私と乗騎が今向かうのがその道。晴れていれば、沖に利尻富士がぽっかり浮かぶ絶景の道だ。
しかし今日はそうでない。ざぶざぶ雨に濡れながら、これまた道北指折りの景勝地、サロベツ原野を突き抜け、オロロンラインを目指していく。
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原野は、小高い丘でその終わりを迎える。そこを越えながら、チラと右手を見やった。私にとっては思い出深い、民宿「あしたの城」があるからだ。
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この宿は、20数年前、初めての北海道行でお世話になった。今はもう廃れかけている、かつての旅人文化に初めて接した宿でもある。豊富駅まで送ってくれた、当時の若女将はお元気だろうか?
しかしその後は、もうずいぶんと行っていない。最後の05年に撮った右の画像を、書いている今眺めれば、乗騎装束の上下が、今と全く同じであることに気付いて笑えもする。この装束、買ったのは確か…95年ぐらいだが、やはりゴアテックスはよく持つのう。
追憶を終えて、オロロンラインに出る。この道を、私は南下する。
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ひょっ!! あかんはこりゃ。
利尻富士どころの騒ぎではない。風がびょうびょう吹き荒れて、海上の視界は全くなし。雨中だが地上の視界があるだけまだありがたいほどだ。
南に向かって行くことしばし、やがてオトンルイの風車群を駆け抜ける。
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工業規格品だけあって、みな同じ方向を向いている。しかしよく見ると、いやだよ俺ァ、と言いたげに、あさっての方向を向いてるのが1つ2つある。気持ちはわかるぜ、とクスリ笑う。
風車を越えれば、天塩川の河口を渡り、国道と合流することになる。
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降り続いた雨が、なみなみと川を満たしているのがわかる。
さて国道に合流して、このままさらに南下を続けてもいい。
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ただしもうこの雨行きに、もう飽き飽きしたから道道で原野を突っ切る。
雨ですよ雨ですよ、そんで原野の中ですよ。
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んじゃ遠慮無く、フォグランプ点けて、いっちょうドドンと行かせて頂きますかね。
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走っていると、天候の変化がよくわかる。だいたいざぶざぶ降ってるのだが、時折、遠くの方が明るかったりする。
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振り返れば暗い、時刻から見て、本当なら西の方が明るくて当然だが、今は逆だ。
やがて中川のまちが近づき、再び天塩川を渡る。
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渡ったところにホクレン。ねぐらも近い、給油していこう。
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5.39L、¥868、オド154.1km。
キャン場はどこでしょうと聞けば、あああそこ、わかりにくいですからね、とレシートの裏に、簡単な地図を書いてくれた。
画像1
なるほどこりゃあわかりにくい。
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チクと迷って1620ごろ、なんとかねぐらにたどりついた。

ヤクザも怪獣もいないが、その代わり団塊がわだかまっている
いざとなれば退治るまでだと腹をくくり、荷物を担いで高殿に上がった。
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