(10):美食三昧

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納沙布岬にいる。
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と思って今確認したら、たかが「納沙布岬」の柱一本で勘違いして、私は岬には行っていない。前回も行った覚えがないから、未だ最東端には行っていないことになる。
さてその柱の前、かもしかⅡ号の左隣に、ワダチがあるにはワケがある。
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柱の前に至ったとき、そこには道内ナンバーの赤いホーネット600(900だったかな?)がおり、お姉ちゃんライダーが撮影中だった。
ホーネットと言えば、小さな車体に超高回転型エンジン、トルクはないが開けたらぶっ飛ぶ、その名も高きじゃじゃ馬だ。その主従が撮り終えるを馬上で待つ。終えてお姉ちゃん馬を下げんとする。が、重戦闘機に旅の荷物、そして地面はダート。女手ではぜんぜん動かない。
そりゃあ無理だよ、と馬を下りて手を貸す。自分ひとりで切り抜けられる、そういう馬を選ぶが妥当だが、それでも騎りたいという気持ちはわかる。エンジン切って、危ないから、とまずは声を掛ける。両ハンドルを握り体を馬に寄せて、そらよっ、と馬を下がらせる。お姉ちゃん馬のおしりを掴まえて手伝う。お返しに、1枚シャッターを切ってもらう。
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撮り終えるや、鈴木食堂ってどこですかとお姉ちゃん問う。サンマ丼が人気、とツーリングマップルに載っている店である。同じ事考えますねェと返せば、スカイウェーブのライダーが、あそこだよ、と指さしてくれた。
店に向かう。黄色く塗られた、まぁ、こういうところにありがちなしつらえだ。店の脇には馬がちらほら、ライダーは皆、やはり同じ事を考える。
納沙布岬の日本最東端の店「鈴木食堂」
画像出典:http://www.flickr.com/photos/tenjinbashi5/4808418534/lightbox/
無論、お昼にする。名物のサンマ丼セットがたしか¥1,000。席はほどほど埋まっている。相席のトイメンは奈良からのライダー、隣2卓を占めているのは家族連れ。後者はタラバ・毛ガニをムシャムシャと食べている。
メニューを見れば、花咲ガニ・時価、とある。いくらかと店主に問えば、大きさにより違うという。そりゃそうだろう、いくらぐらいからと聞けば、¥2,000という。
私は花咲ガニを食ったことがない。金はこういうときに使うものだ。じゃお願いしますと頼めば、オモテの生け簀から好きなのを選べと言う。
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じゃこれで、と一匹に引導を渡し、店内に戻る。
奈良ライダーとしばし雑談。サンマ丼を食う。
ぅぅまままままま、うまい!

サンマがこんなにうまいものであることを知る。釧路でユニクロを教えてくれたおいちゃんも、この時期根室はサンマがうまい、と言っていた。
振り返ればホーネット姉ちゃんも、サンマを頼んだようだ。しかしカシカシと写真を撮り、いっこうに食う様子がない。おかみさんが、サンマが焼けちゃう前に食べて下さい、とうながす。その間、家族連れと奈良ライダー、店を去る。
そうこうするうちカニがうで上がる。

こうなれば一本と、ノンアルビールを追加する、¥350。
パリッ、と甲羅をはがしてミソを行く。甘く、とろける味が口内に広がる。次いでガリッ、と装甲を割って身を食す。これまた甘みのある、プリプリの身がぎっしりつまっている。
夢中になって殻を割る。残らず身を食べ尽くすまでおよそ25分。いや、エラ部分が残ってはいるが、カニは食ってもガニ食うな、という。根拠は知らぬが、甲殻気道帯は避けるが無難だ。
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いやはや、何とも果報な時間だった。
鈴木食堂を出る。ここへ至った記念に、何かステッカーのたぐいを買おうかと、やや離れた物売り屋へ入る。どれにしようか、と思うがなかなか手頃なのがない。一番色落ちがないのはどれですか、とおやじに聞けば、物売りとは思えない横柄な返答が返ってきた。
カチン。見る見るうちに表情が険しくなるのが自分でもわかった。自分も商売人だけに、客を客とも思わない馬鹿者には、陽気に殺気立つ癖(へき)が私にはある。黙ってゆっくりとメットを取ると、おやじはそそくさとどっかへ行ってしまう。
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代わっておかみさんが登場する。定番の熊出没シリーズなどどうか、みたいなことを言う。いやー、これ持ってるんですよねぇ、たしか25年前だったかしら、と私が言えば、あーそりゃ出たばかりの頃ですね-、とおかみさん返す。
その間おやじはこそこそと戻ってきて、どこぞの団塊じいさんの相手をしている。打って変わっての腰の低さ、なんだ、まともな日本語しゃべれるんじゃねェか。結局何も買わずに店を出る。
13時過ぎに岬を発つ。帰りは北岸を行くが、景色は行きの南岸とさほど変わらない。
道を行くことしばし、再び根室市街に戻る。
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さて、給油と買い物をしなければ。

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