(8):旅宿孤灯

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釧路から今夜のねぐらまでは、東へ40kmほど進む。
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道の選択は2つあって、よく整備され距離も短い根釧国道(44号)を行くか、海沿いを野越え丘越えする道道142を行くかだ。言うまでもないことで、これを敬意を表して伊能忠敬という。
この道、北太平洋シーサイドラインと名付けられているが、海の展望はほとんど開けない。森の中をややうねりながら、道を行くことになる。
途中で、今夜野営するはずだった、キトウシキャンプ場を通過する。
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まさに通過したのであって、一旦戻って一枚撮った。いずれ、テン張りすることもあろう。
さらに道を行く。
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点在する漁村のあたりでは、たまに、海が見えることもある。
尻羽(シレパ)岬を直前にして、道は大きく北上する。
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晴れていれば絶景で、馬を止めて徒歩20分と、アクセスも悪くないと言うが、この雨では通過せざるを得ない。なにより、くたびれた。
1530前、尾幌駅前のライダーハウスを確認、一旦通過する。というのは風呂と洗濯のため。ライハにシャワーはあるが風呂はないと言うし、洗濯については情報がない。それゆえさらに先の、厚岸市街にあるとわかっている風呂屋へ行こうかと思ったのだ。
…国道上の看板見てすぐに挫折。あと20km走るの? そして戻るの? う~む。
引き返してライハへ。

ライダーハウスあっけし。当日なうった通り、ライダー歴四半世紀にして、初ライハだったりする。
早速干し物をし、シャワーに直行。
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客は私1人。ご近所への遠慮から、エンジンは止めねばならぬが、屋根の下に馬を入れられるとはありがたいことだ。おまけにミツバチのページにある通り、一通りの工具・油脂類がそろっており、簡単な整備をすることもできる。
外観はこんな感じ。
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北海道によく見られるカマボコ倉庫で、オーナーの作業場だったのを、引退後、ライダーのねぐらとして開放しているのだ。
オーナーは現役時代、全国を回る仕事をしていたそうで、その時にいろいろな人にお世話になった経験から、ライハを開いたという。ライハのなんたるかはリンク先を参照していただきたいが、ここも他と同様、1泊¥500、シャワー¥100と格安だ。商売になることではない。
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それゆえ冷蔵庫には、¥200というびっくり価格で、サッポロクラシックが置いてあったりする。
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発泡酒の¥100もまたびっくりだ。わざわざ釧路の安売り店へ、オーナーが仕入れに行って揃えているという。
シャワー後、ありがたくクラシックを1本やって、さらに厳重に包んだクバンを出して1人飲んでいたら、オーナーがつまみをもってやってきた。
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クバンは一般向きではない。新潟の地酒を出して応じる。
いろいろな話を聞く。その1つ、昨日まで、有名な女性ライダーが連泊していたという。
その団塊ババアの噂なら聞いたことがある。品の悪い、みすぼらしい原付に乗り、横柄でわがままで、そのくせ人恋しいという。旅人が歓談していると口を突っ込み、話を奪い取り自分のことばかりしゃべる。場をぶちこわすバケモノだ。ままタカりもするらしいが、私の経験上、そういう旅する団塊ババアは、ちょくちょくいる。
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翌々日某所でブチ抜いたのがたぶんそ奴だ。
これを筆頭に、工具をかっぱらうやらただでビール飲むやら、とんでもない旅人がたびたびいるようで、もうやめようかと思うこともある、とオーナー言う。そうですね、と私は話を引き取った。私も商売人ですからわかります。たいていの人は、まぁ、マトモなんですよ。一部の連中がする悪事がとんでもないから、それを基準にせざるを得ないわけで。
私はオーナーより遙かに年下ではあるが、このようなクズにどう対応するか、それに腐心した時間は長い。その結論は第一に、パンピーに近づかないことだが、近づいてしまったらどうするか、その方法論もほぼ出来上がった。
まずはよく観察すること。次いで、パンピーの悪事を未然に防ぐことだ。パンピーは悪事をなす生パンピーと、なさない熟パンピーに分類できるが、弱い・タカれると見るやいなや、熟は簡単に生に転じる。それゆえ油断せぬ事が、熟を熟のままでいさせる、あるいは生さえ、熟に転じさせる方法だ。
それでも生になってしまうことはある。鈍くて通じない奴もいるからだ。それゆえ、生パンピーは追っ払う、というのが最終処分だが、それには武力の裏打ちが要る。
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逆にパンピーを寄せるのも実は簡単で、ゼニを撒けばパンピーはわらわらと寄ってくる。西洋の金言、金を撒けば馬鹿が集まる、とはよく言ったものだ。
…とまぁ、全部ではないけれど、こんなような話をして夜は更ける。
本日の走行距離、441.5km。よく走った、さぁ寝よう。

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