(4):櫛風沐雨

スポンサーリンク


9/1、早朝0342。すでに船客は下船の支度を始めている。
s-画像001
すでに小樽港内に入っているが、さすがは北海道、涼しさを感じる。
天気はやはり雨のようだ。それをついて、今日は石狩の野を抜け日高の山を越え、釧路の先、キトウシキャンプ場まで、500km近くを走らねばならない。

0430過ぎには、我々ライダーも格納庫に入り、各自出発の準備を始める。
s-P9010084.jpg
0446、自家用車の下船が済むと、バイクの下船開始。
s-P9010049.jpg
いざ北海道、と気ははやるが、思ったよりも雨が激しい。下りてすぐの倉庫の脇で馬を止め、乗騎衣装の着付け直しをする。
別のランプから続々下りてきたトラックの後にくっついて、すぐに札樽道に入った。
s-P9010052.jpg
札幌市内で初めてその看板を見たとき、うっかり「さったるどう」と読んでしまったのはここだけのヒミツだ。漢文読みにあるまじき…。
さてオフ車とは思えないほど、対風雨の装甲が厚いかもしかⅡ号だけあって、打ち付ける雨が苦痛ではない。
s-P9010130.jpg
ただし、やや気温の低いのが気にかかる。船内で装束を着付けた際、一番分厚いインナーを着たのは正解だった。
時刻もありまた北海道でもあり、我が行く車線も対向車線も、行き交う車はほとんど無い。
20分ほど走ったところで、モクをやりたくなってパーキングに入った。金山PAとGPSログにある。
s-P9010086.jpg
(0507)
無論、車どころか、人っ子一人いない。大都市札幌の近郊なのに、北海道でしか見られないけしきだ。
5分ほどですぐに走り出す。札幌の中心を抜けていく。路傍の電光掲示から、気温は14度と知れる。
9101.png
札幌も思い出深い街だ。朝、鉄道で函館に着いた初北海道、ディーゼル特急に乗ってこの街に着いたのは、もう陽が傾く頃だった。まだ地上駅だった札幌駅の、その金色の光をよく覚えている。そして夜…いや、またのネタに取っておこう。
0534、輪厚PAで二度目の休憩。
s-P9010087.jpg
首からつま先まで、古強者が混じってはいるが、全て装束はゴアテックス。しかしこの先ずっと雨ならチトつらい。ゆえに上からカッパを羽織ったのだが、寒さ対策も兼ねている。
恵庭と千歳の間で分岐し、道東道に入ると、まわりは一面の田園地帯。
9102.png
ただし高速は切り通しを抜けるし、他に車もいないから、原野を走っているように感じる。
gsv090100.png
夕張で高速を下りる。
s-P9010066.jpg
(0637)
もとはもう1つ先の、鵡川で下りるつもりだったが、航海士zumo君がそうしろと言うのでそうした。時間優先で航路を、と下令したのにヘンな話だが、実はzumo君、この先高速が峠を貫くトンネルを知らなかったのだ。ただしその長大トンネル×3は、帰路に通ることになる。
ここからは山越え。途中日高の谷を挟んで2つの峠を、これから越えるわけだ。
9103.png
石勝樹海ロードと名付けられたR274を、雨をついて単騎行く。
s-P9010069.jpg
(0649)
無論、雨は濡れるし冷たくはある。しかし私は至って朗らかだ。それは乗騎との会話を楽しんでいたからだろう。
セローのセローたるゆえんの1つは、その操作性にある。実に素直なハンドリングで、オートパイロットじゃないのと思うぐらい。馬の動きを妨げず、任せれば、行くべき方向へ馬がゆく。武器術と同ンなじだな。
だからコーナーでも、ブレーキをかける必要がない。シフトすることもない。ただアクセル操作のみで、ひらひらと道を渡っていくのだ。ただしあまりそれに慣れきって、シフトをサボっていると、メイト君同様「みー! も-!」になりはするが…。


ただしそこはクウォーターだけあって、シフトダウンすればまだ余裕はある。この大荷物では、トップで登り道は、そりゃ無茶だ。
日高峠を抜けると、その名の通り日高の、ちっちゃくまとまった街がある。
9103-5.png
かつてはここまで、海から鉄道が延びていた。その廃線跡に沿って、重爆RS号で夕張まで北上した記憶もある。

(06.08.26 1535)
前回の休憩からすでに2時間走った、少し休むとしよう。むろん店は、北海道ライダーにはおなじみの、セイコーマート。
s-P9010088.jpg
(0735)
缶コーヒーにハムサンド。¥308也。今日は日曜だから、隣の郵便局のひさしの下で雨を避け、階段に腰掛けて朝食。地元の人がチラとこちらを見るが、旅人には慣れているのだろう、すぐ視線を戻した。
隣は道の駅、トイレに入ればライダーが一人、悪戦苦闘していた。雨+寒いで、重ね着せざるを得ないゆえ、ナニを出すまでひと苦労なのだ。私も同様、いやもっと手間取ったかも知れない。
30分ほど休んで出発、とその前に、ひとり食いはイクナイ。馬にも朝食を。
s-P9010073.jpg
エネオス日高SS、北海道での初給油。6.82L、¥1,084也。燃費は25.5kmと言ったところ、やはり北の道は延びる。
主従共に腹を満たして道を行く。再び登り道。うねり、くぐる。
0830ごろ、すでに小樽から200km弱を走った。長いトンネルをぽこっと抜けてみれば…。
s-P9010090.jpg
この日の最高標高(1023m)、日勝峠に出た。
9104.png
過去の記憶によれば、晴れていれば十勝の大平原が広がっているはずだが、全く視界は無い。ゆえに展望台も素通り。
ワインディングは終了。するとまことに北海道らしいまっすぐな道が、清水町の市街へと続いている。
s-P9010100.jpg
(0845)
市街の真ん中で大きく右折。
ここから帯広まで、距離はだいたい30kmというから、内地ではそうでもない。
P9010102.jpg
しかしここ北海道の感覚なら、もうすぐそこだ。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする