(22):旅の終わり?


9/8 1243、私とメイト君は、もみじ川温泉を立った。
目指すは一路、四国最東端の蒲生田(かもだ/がもうだ)岬である。
地図もみじ川蒲生田岬
しかし一路と言ってもそこは私とメイト君のこと、すぐに国道を外れ、妙な道を見つけてくねくね行く。
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天気は再び下り坂、温泉で休んでいるうちに雲に追いつかれたか。
さて、くねくね道と言ってもそこは海に近付いた分だけ開けており、峠の有様もこの程度。
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楽勝、楽勝。
時折道が細くなったりするものの、峠を下りてしまえば快走路。
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(1317)
ただし雲はいよいよ厚い。
ナビを見つつ進んでいたら、この通り沿いに札所の寺があるという。
若い頃のように、一々お遍路しようという気はないが、四国に来てお四国参りをしないのもなんだかと思い、寄ってみることにする。
間違えて神社に入ったり、その鳥居に日露戦役記念が彫ってあったり。
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札所専用のキンキラキンの小橋を渡って、1329、平等寺に至る。
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あまり広くはない駐車場には、じいさんばあさんを詰めた大箱車やら、内容物はほぼ同じ小箱車やらが、数台停まっている。
大箱車の一行は案内人に連れられ、ぞろぞろと境内に入って階段を上り、本堂やら大師堂やらの前で、集団で読経を始める。チンチンカンカン、ほにゃらほにゃらと、その声が轟く。
こうした風景を見ると、私はいつも思い出す場面がある。
あれは大昔、NHKで放映されていたものだ。
幼稚園児の集団が先生に連れられて、サル山に行く。
「は~いみなさ~ん、おさるさんですよ~。
 じゃおさるさんに、アイアイの歌を歌ってあげましょうね~。」
園児は遠慮会釈無く、大声で歌を歌い始める。
サルにとってこれは、集団で威嚇されたことになる。大自然のおきてに従えばそういうことだ。
サルは子供を抱えて走り回るのあり、離れたところから威嚇のポーズを取るのあり、バナナの皮何ぞを投げるのあり、わーわーきーきー、山は灰神楽のような騒ぎとなる。
いろんな意味で後始末しなければならない、動物園の職員さんは大変だ。
さて私はと言えば、経なんぞ暗記しているから唱えてもよいのだが、人ゴミのなかでそれをするのも気が進まないゆえ、門に入ったところでお辞儀し手を合わせてそれで仕舞いにする。無論、投げ銭もせずその他の銭も使わない。
一応、お遍路のなんたるか、その初歩は知っているが、それに加えてこんな事もあるから、なんだか馬鹿馬鹿しいのだ。お大師さんにご挨拶できれば、それでよい。
寺を出て岬に向かう。本格的に降ってきた。
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(1339)
カッパを着てさらに道をゆく。道はだんだん細くなる。
岬の先端に近付くにつれ、アップダウンやカーブも増えてくる。
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それらはいっこうにかまわないのだが、ケータイ使いながら向こう見ずに飛び出してくる、軽自動車の連中が恐ろしい。
そいつらぁをかわしつつ、1416、蒲生田岬に到着。
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どうやら地元の祭りが行われているようだ。
灯台までの道を行ってみる。
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四国の中でも岬と言えば、室戸足摺、そして佐多岬がよく知られているが、この蒲生田岬は観光地としてマイナーで、訪れる人もほとんどいないようだ。
こういう岬はいい。
凶暴なあきんどがわぁーっと寄ってきて、大音声(だいおんじょう)を流し陋劣なあれこれを建てて下らないものを売りつけ、そこに箱車から出てきた甲乙丙丁が、ショウジョウバエのようにたかるという風景には、もううんざりだからだ。
さて天気も天気だし、階段登るのがおっくうで、途中で引き返してくる。テン場になりそうな広場を見つけたのは収穫だ。
海はほどほどの波が立ち、サーファーが一人、板を抱えて沖を睨んでいるのが見える。
こたびの四国放浪で、行きたいと思うところは、これで全て行き尽くした。
後は明日、船に乗って帰るのみである。
2週間にわたるこの旅も、ここで終わりなのであろう。
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…実はちっとも、そうならなかったりして。

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