(14):虫の秋


9/3、見近島滞在最終日の陽が暮れていく。
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個人が知覚できる天地の営みは、毎日似たり寄ったりだが、個人の感覚はそれと違う、こともある。しかし違わないのは動物としての、人間の欲求だ。
すなわち洗濯とメシを求めて、私は隣の伯方島にメイト君を歩ませることにした。
いつも通り、船折瀬戸の際を通る。この時は、見た中で一番流れが速かったかも知れない。
が、これでもまだまだ、序の口らしい。
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後日帰宅後にようつべを見ていたら、この流れにファルトボートで入った人があった。
酔狂と言うより、命知らずか。
やはりいつも通り、伯方島ショッピングセンターに向かう。
その隣のコインランドリーで洗濯。今治市街よりチト料金が高い。
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洗濯機が回っている間に、ショッピングセンターへ。
私は普段、カップ麺は食べないのだが、ご当地ものと思われるそれがあったので、買ってみることにする。
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この日の支払いは¥920也。
乾燥機を回し始めた頃、雲行きが怪しくなってくる。やがてぽつぽつと、小雨が落ち始めた。
乾き終わるのを待ちかねるように、洗濯物を積んで見近島に戻る。道すがら、雨粒が少しずつ、私とメイト君を湿らせる。
ザァーッ、と降られるのには、何とか遭わずに済んだ。
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こらいかんなぁと、テントの上にタープを掛ける。炊事に差し支えるから、ひさしを長く伸ばそうというわけだ。
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タープと言っても単なる防水シートで、100均の安物でないだけグランドシートよりまし、と言った程度。しかもポールを立てるでなく、藤棚の柱に結わえ付けるだけだから、実にお気楽なものだ。
張り終えた頃に雨が上がる。
雨具を着終われば上がるのと同様、この手のことはアウトライダーににはつきものだ。
その穴埋めに、と言うわけでも無かろうが、自然はすばらしい夕景で、私を楽しませてくれる。
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とりあえず酒だけ飲んでいたところで、日が暮れる。
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気がつけば、秋の虫が鳴き始めている。
やはり9月だ。常春の島にも、秋はやってくると見える。
対岸のローソンの明かりが、虫と波の音の向こうに見える。
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どうも食欲がない。とりあえずラジオでも聞いてゴロリとする。
そうしている間に、時間は帰ることなく過ぎていく。
荷物になるのも何なので、湯を沸かして先ほどの徳島ラーメンカップを食らう。
おぼろではあるが、お月様は顔を見せている。
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それに照らされる島の森も、見納めかと思えば一層幻想的に感じる。
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潮は上げ潮だ。ゆえにBGMは主に、虫の声。
ここ見近島に、車の騒音が響くことはほとんどない。静かなものだ。
対して腹の中は、どうやら飲み食いのしすぎだったようだ。
もう、寝るとするか。
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ラジオはあす、若干の天気回復を伝えていた。
本日の走行距離:55.79km

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