(8):楽園に渡る

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今治市の中心から、今夜からのねぐらである見近島までは、25kmほどの距離である。
地図今治見近島
この地図が徒歩モードになっているのは、まさにメイト君が、徒歩道を通って海を渡るからだ。
尾道今治ルートの橋々は、本来4車線で作られているのだが、一部片側二車線を徒歩・自転車に明け渡し、さらにそこを、ところどころ専用道を挟みながら、原付も通っていいことになっている。これ、行くまでは知らなかった。
箱車に乗り込んで移動しやがる、ボルシェビキのパンピーへ媚びる、ふりを事とする、ポンニチの役人にしては珍しい配慮だ。国道なのに通行禁止とか、いつも2輪をいじめやがるくせに。
ゆえに自動車と原付は入り口も違い、勾配を緩くするためにぐるぐると回りながら橋に上り、また下りする。渡れば一旦は一般道を通り、またぐるぐる回って橋を…を繰り返すのだ。
さて1640ごろ、今治のランドリーを出発した私とメイト君。一路橋を目指して市街を抜けていく。ナビ君の指示で入口を捜せば、そこはどう見ても自動車専用道のインターチェンジであって、メイト君は入れそうにない。困ったなと見回せば、原付・徒歩自転車はあちら、と言う看板が目に付いた。
それに従って、一旦橋をそれた道を、メイト君と行く。行けば造船所が見える。今治は造船のまちでもあり、バリィさんが持っているポーチは、特注の船形財布だそうだ。
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道の端に描かれている水色の線は、橋々を自転車で渡る人のために、役人が引いた案内である。メイト君に乗る私も、これに導かれていけば、しまなみ海道を渡っていけるわけだ。役人もたまには、まともな仕事をする。
やがて原付はこっちへ、と看板に導かれ、ぐるぐるループを回りながら来島海峡大橋に登っていく。
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途中で徒歩自転車道と分かれ、原付専用道(!)に入っていく。
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かなりきつい勾配とRを登り切れば…
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遙か遠くまで直線を見晴るかす橋の上だ。
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時折向こうからも、原付がやってくる。うっかりすると接触しそうだが、危ないと分かっているからどちらもうっかりはしない。
ここで横を眺めて多島海を上から見下ろす絶景を堪能するが、橋の大きさに圧倒されて撮ることを忘れる。
7分ほどで来島海峡大橋を渡り終え、振り返れば、このすばらしい建築物に感慨無量だ。
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大島ののんびりした道を、トコトコとメイト君は行く。
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途中でDIY屋さんがあったので立ち寄って、今夜からの野営に備える。あ、それとこの数日の雨、やはり傘あった方がいいよナ。火ィ焚くなら炭もあった方がいいかも。
このあたりで有力なDIY屋、コメリ吉海店で買い物、¥692也。
最後の補給を済ませて道をさらに行き、海沿いの道をくるくる回っていけば…
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見近島をまたいで渡る、大島大橋だ。
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事前の情報に寄れば、橋の途中に小さく、「見近島→」という看板があるという。
どこカナー、とトコトコメイト君を歩ませれば、過たずその看板が。人チャリ原チャ道からしか分岐していない、旅人のみに特権の入り口だ。
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(これは反対方向の伯方島側より撮影)
取り舵一杯、いざ見近島。
地図大島見近島
うねうねとした舗装路を下っていって、小さな公園をいくつか通り抜け、野営場と看板の掛かった海辺にメイト君を乗り入れる。
着いた、着いたぁ-!
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(9/1 1745)
キャン場にはすでに、数人のキャンパーが幕を張っている。どこにメイト君をつなぐべきか、ぐるぐる原っぱを回りながら、管理棟に近い箇所にいたキャンパーと挨拶を交わす。
決めた、奥の木立の下に、今夜のねぐらを設営しよう。
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時はまさに、お天道様が隠れる頃。
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火を熾し、今治で買った食材で夕食を作る。
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蚊が多いが、瀬戸内の蚊はのんびりしている。かつて東北のキャン場で戦った、大きさも数もしつこさも凶暴クラスの蚊どもを思えば優しいものだ、かとり大明神1ツで退散してくれる。
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出来上がった夕食を食らい、海を眺め、ビールを飲む。
ゲェーフ。良うに酔うたわい。火の面倒を見つつ時を過ごす。
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実は焚火は初体験だが、経験のあるキャンパーが口を揃えて言うように、テン場での火たきは、他では得られない味わいがある。
空を見上げれば、時折遠くで、雷サマが仕事をなさっている。しかしどうやら、中国四国本土で雨降り雷ピカリとしようとも、海なる島の上では、雷サマはお仕事休憩らしい。ピカチュウも不在の島には、曇っても雨降りは滅多にないのであった。
至福の時。焼酎をグビグビ、ぼーっと炎を眺めながら、見近島の夜は更けていった。
(本日の走行距離:95.24km)

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