(7):鯛ちゃんとバリィさん

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9/1の1212、伊予西条を後にする。
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昼時とて、何か食べていこうかと駅周辺を歩き回ったのだが、めぼしいものがなかったので出発したのだ。
理由は他にもある。
伊予の海には鯛が棲む。それゆえ伊予の名物は鯛であり、県の魚も確か鯛だったはずだ。事実伊予人は鯛を愛しているらしく、このような路傍の看板にも、愛らしい鯛ちゃんが踊っている。
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せっかく伊予に来たのである、この鯛を味わいたい。鯛はどうやってもうまい魚だが、それを食わせる道の駅が、この先にはあるという。
地図西条今治
先のバイパスに戻ったり、再びR196に入ったりして、平野の中を今治目指して進む。
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1245、山が海に迫る頃、今治の市域に入った。
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今治は、タオルと造船のまちである。市のマスコットであるバリィさんも、タオルの腹巻きを身に着け、船のポシェットを持っているのだ。
バリィさんの寝酒
道の駅の看板が目に付いたのでメイト君を寄せる。道路の対岸は、湯ノ浦の温泉だ。
さ、メシメシ。
奮発して鯛づくしを注文する。¥2500ほどだったろうか。無論メニューの中で一番高価ではある。
まず、カシラの煮付けが来る。
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ここはビールが欲しくなるところだ。が、ぐっと我慢のおやじだった。
ついで鯛飯が来る。
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うまいものを食ったことで、雨にさらされた気分がやや回復する。実は西条あたりでは、うんざりする気分だったのだが。
腹が減ると落ち込むというのは、私も人間である以上変わらない。加えて普段の生活では、うっかりするとメシを食うのを忘れる事が多い。それを旅にまで持ち越して、何だかめまいがするなと思ったら、腹が減っていたのであった。
さて温泉地が目の前にあるのだから、どこか良い日帰り湯を案内所で尋ねる。ここは今治の観光案内所を兼ねているのだ。聞けば目の前の温泉と、少し戻ったところにある温泉とがあり、後者の方が眺めが良いという。一も二もなく後者に決める。
道を戻って一旦今治の市域を出、1336、くねくね道を上って休暇村瀬戸内東予に至る。
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この建物はまだ新しく、鉄コン筋クリートの高層建築だ。宿泊施設も兼ねており、ずぶ濡れの格好では気が引けるロビーに入って、おねいサンによる湯の受付を済ませる、¥500也。
エレベータで登って浴場に至れば、ずいぶん空いていると見えてありがたい。くるくると乗騎装束を脱ぐ。ついでに鏡の前でじょりじょりと散髪を済ませ、中に入る。
なるほど、良い眺めだ。
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風呂は大きな屋内の浴槽と、その半分ぐらいの露天風呂。ざっと体を流してまず湯に浸かり、頃合いを見て露天に向かう。
向かえばそこには、数人の若い者がグループで来たと見え、浴槽をおおむね占拠して雑談を楽しんでいる。遠慮がちに端っこの方に体を浸けると、若者連急に話を止め、やがてそそくさと出て行った。ご親切な事じゃのう。
雨はまだ止まぬ。しかしこの高いところより見れば、周囲の全てで雨が降っているのではないことがよく分かる。ところどころにはお日様があたり、海がキラキラと輝いている。
地元の知り人が、瀬戸内の天気というものは、ずっと降りっぱなしということがないものじゃ、と言っていたのを思い出す。
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それにしても、この雨にはもううんざりだ。テン張りするのも物憂くなった私は、ロビーで宿泊はいくらかとおねいサンに尋ねる。差し出されたパンフを見れば10kを超える。ずいぶんと気持ちの良さそうな宿だが、これはわたしには手が出んとあきらめる。
1440ごろ、再び今治の市域へと向かう。今治では、是非とも洗濯がしたい。まだ着替えに余裕はあるが、今夜から滞在するのは無人島だから、ここで洗っておきたかったのである。
道の駅のムカシおねいさんによると、この先にスバルのディーラーがあって、そのトイメンにコインランドリーがあると言う。それを信じて道を行くが、いっかなそれらしき建物は見あたらない。
進んでいくうち、とうとう今治の市街を横に通り越して、しまなみ海道の入り口にまで来てしまった。
地図今治
さすがにもうこれは行き過ぎだろうと、勘に頼っておもかじ一杯、今治の中心街にメイト君を向ける。
鉄の馬で今治をうろうろするのは、これで2回目である。しかしどこに何があるかは、私には全く分からない。駅周辺や市役所近く、あちこちをうろうろするが、ランドリーは見つからない。
これはもうダメじゃ、どこかで聞こうとコンビニに寄る。
1506、ファミマ今治別宮町店、タバコを2つ買って¥820。
レジのお兄ちゃんに、ランドリーはありませんかと聞くと、この先2つめの信号を右折してしばらく行った左手にある、と教えられた。
教えられた通りに信号を曲がる。お兄ちゃんの言う通り、ガスタンクの傍らにコンビニがあり、ランドリーがある。雨も上がった、やれうれしや。がさごそと汚れ物を取り集め、お金を入れて洗濯機を回す。たしか洗濯¥200、乾燥機¥150だったかと。
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ぼんやり過ごしていると、高級車がランドリーの前に乗り付けた。ハイブリッドだが例のくされプリウスではない、もっと高い車である。中から出てきたのは、頭からつま先まで、ずいぶんと金がかかった格好をした、鼻の高い細身のご婦人である。洗濯物を抱えて中に入ると、これどうやって使うのかと私に聞く。はぁ、と想定の付く範囲で私は答える。
ぼんやり洗い終わり乾き終わりを待っているのも退屈なので、ランドリー近くのスーパーで買い物をする。ユーアイマート共栄店。メイト君を乗り付けると、スーパー前のたこ焼き屋のオイサンが、愛想良くらっしゃいという。
さすがに伊予だけあって、魚が安くてうまそうだ。
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地物、と書いた魚を買って今夜焼こうかとも思ったが、天候がどうも気になるゆえ、乾き物主体でカゴに入れる。この先どこまで補給が出来るか分からない、多めに買い込んでおこう。
その他地元の醤油、野営の旅には欠かせないのに持って来忘れたラード、ビール、切れちゃった焼酎などを買う。実はラードがなかなか見つからず困っており、女の子に聞くとさぁあるかどうかといわれる。あるならこのあたり、と連れて行かれると、あったあった1つだけ。支払いを済ませて外に出る、¥2988也。
戻れば洗濯物は乾いていた。1640ごろ、詰め込んで出発。一路橋を目指す。

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