(12)


***日にち一日間違えてたので記述訂正***
三原山を下りて元町のまちに入り、今日は例のメニューでかでか表示の店に行く。

店内はこちらもまた中ぐらいの寿司屋といった感じ、ただ昨日の島ニャンコのお店「かあちゃん」より寿司屋度が高い。

先客はこれも例によって若い女性のグループ、その他は誰もいなかった。私は昨日同様、べっこう寿司を注文しようとするが、ちょっと考え直して、本日のおすすめという島の魚の刺身定食を頼んだ。

えーと何という名の魚でしたかね、忘れちゃった。こういうのはちゃんとメモしなきゃ。これなんて言う魚です、とご主人に聞いたら、これこれこういうの、関西ではナニナニと言います、おいしいですよ、って教えて貰ったのに。
しかも営業時間を少し過ぎていたらしい。食べ終えるとお店締める支度してたもんな。あらら、すみません。で店を出たのが1440、なのにもう夕方の景色。

今日はあまりあちこちを回れまい。ということで、伊豆大島火山博物館に向かうことにした。時刻は1545。
?
こちらのサイトより画像拝借。
火山博物館は入り口と言い建物と言い立派なもので、思わず歴史教科書の「イオニア式、ドーリア式、コリント式」なんて言葉が浮かんでくる。今ググったら、これを悪趣味とか言う人が居るようだけど、どうかな。島の人にとっては火山は島の象徴だし、その博物館なら、立派な建物にしようとするのは当然だと思うよ。
館内は、設備も展示も充実している。世界でも珍しい火山の博物館だけあって、国内外の専門家がこぞって、わかりやすい、いい展示にしようと努力したことがわかる。

館内撮影禁止ゆえ、伊豆大島観光協会のサイトより画像拝借
もっとも、季節のせいもあるのかお客はほとんどなし、もったいないよなぁ。これまたググってざっとあれこれのブログ読んだが、「面白くない」との評価が目に付いた。
そうねぇ、ものの評価は人それぞれの自由だけど、小中程度の基礎教養と、少々の知的好奇心があれば、十分面白いと私は感じるよ。
火山国日本の、その有数の火山を抱える大島町が、決して大きくはなかろう財政で、これだけの博物館を維持していることは、本当に立派だと私は思うよ。て言うか、そもそも千葉浦安のねずみ園のようなのを、こうした博物館に期待するのは、木に縁りて魚を求む、ってやつじゃあないかなぁ。
博物館では、一日に何度か時間を決めて、大島の自然と風土、火山についての映画を上映しているという。これは入館料とは別で、200円のお金が要る。無論私はお願いしたのだが、上映室に入って驚いた。

画像はこちらよりお借りした。おおっ、東京の映画館だと言われてもそうでしょうねと思うほどの立派なものだ。ざっと300席はあるだろうか。その真ん真ん中、一番の特等席にどっかと腰を下ろし、たった一人で映画を見る。何ともぜいたくな時間である。
見終えて受付の職員の方に、映画や展示で出てきた場所への道を聞いてみる。あれこれ取り出して教えて下さるが、「もっといい地図があったのですが…見つからなくて…」とごそごそ探して下さる。あまりお手間をかけるのも恐縮なので、御礼を言って外に出た。

メット被って、さてメイト君、行こうか、とキックしようとした時、お客様、ありましたと声がして、職員の方が走り出てくる、大きなボードの地図持って。私のもとに至るや、溶岩流の先端はですねぇ、と説明して下さるが、なんという親切だろうか。
再度御礼を申し上げて博物館を去る。日はまさに暮れなんとしていた。

時刻は1640。
ウォトカを飲み尽くしてしまったので、酒屋を探してまちをうろうろ。1軒の酒屋中心何でも屋さんで、島特産の焼酎を買う。出れば新年を2日後に控えた元町は、静かで人の姿もほとんどない。沈み行く夕日に照らされて、開いた店も少なく車もない。そんな道をトコトコメイト君で行き、観光案内所で温泉チケットを買う。
さて湯に入ろう。御神火温泉にメイト君を進め、昨日と同じ場所に駐輪した。
大晦日の前日がその理由だろうか、温泉は昨日より大入りだ。湯から上がればもう真っ暗、何だかメシ炊くのめんどくさくなっちゃった。
時刻は1850、それじゃ食べていこうと、島ニャンコの店「かあちゃん」へ向かう。

入ればおかみさんと娘さんが洗い物をしていて、すみませんね昼しかやってないんですと申し訳なさそうにする。いえいえまた来ますよと言って外に出、さてどうしようかと考えた。あそうだ、温泉付設の食堂で食べよう。
温泉に戻り、なんだかお腹が減っていたので、島野菜のチャーハンとラーメンを頼んでしまった。まわりは幾組かの家族連れだが、どうやら島に帰省中の方が多いと見た。食事を待つ間に食堂のテレビを見れば、震災を振り返る番組が映っている。
それはあの時、女キャスターが「そんなニュースもうどうでもいいよ」とかとんでもないことを言っている音声が、ネットに流出しちゃった某テレビ局の番組である。今日は別の?女キャスター、父がたった今亡くなりましたと言ったような、神妙な顔を作っている。大して働きもせず法外な報酬貰って、安全なところで偉そうにものを言う連中の偽善が気に食わないゆえ、その顔が映ってる間は食べることに集中した。
再び御神火温泉を出て、トウシキキャンプ場へ、真っ暗な道を行く。

右手は海、伊豆半島や船の明かりが、海上にぽつぽつ見える。
ねぐらに帰り着いたら、時刻は2020を過ぎていた。

西の空にはぽっかりとお月様、手持ちの長時間露光ゆえ、ブレブレなのは乞ご容赦。今日は雲が多くて、おぼろ月夜である。
これでは星見は期待できまい。テントでゆっくりくつろぐことにし、元町で買った島焼酎をチビチビやり出す。
明かりを点けようとするが、蛍光灯ランタンがうまく光らない。これはもう20年選手だから、そろそろへたってきたのだろう。そこで用意のガスランタンを、かちっと点ければ明るく柔らかに光る。

私のフィールド歴もそろそろ長いが、火を使うランタンを手に入れたのはごく最近だ。バイクでは震動でラジウス(発光部。網状の繊維を自分で焼いて、灰にして使う)が崩れてしまうと聞いていたし、何より火事の危険があったからだ。?
ただし使ってみれば、それは杞憂とわか…ああっ! ダウンジャケットの袖くっ付いて穴ぁ開いちゃった!!
…とまぁこんなこともあるが、ラジウスは大丈夫だし穴は縫えばいい。そして何より暖かい、点火するとあっという間にテントはほかほか。冬のキャンプには必需品とわかった。
NHKラジオ「ラジオ深夜便」を聞きつつ夜が更ける。そろそろ島焼酎が効いてきた。
それでは、おやすみなさい。
(つづく)
----------

本日のベストショット、食堂「おともだち」前にて。
店閉めたオヤジさんがナンバー見て、へぇえ、東京の○○市から来たのぉ、と感心していた。いえ、大島も東京都ですから…。

スポンサーリンク
スポンサーリンク



スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク