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伊豆大島再訪記年末年始にやや時間が空き、ならばどこかに行こうと思い立った。しかし諸事ご倹約の昨今だから、安く行きたい。ならば、重爆RS号かメイト君にテント積んで、宿賃を安く上げるしかない。
加えて季節は冬である。道が凍らないとも限らず、ゆえにこたびの乗騎はメイト君だ。それならどど~んと南下するわけにはいかないから、関東近辺でどっか探そうと考えた。
しかし、ねぇ。若かりし頃と違い、キャンプ場のたぐいは今やバカ高い。1張り1晩5000円とか平気で言う連中さえいる、それもすんごい山奥で。リーマンブラザーズの連中も真っ青な強欲だ。アホらし、そんなら安宿に泊まるよ、あるいは思いっきり山奥で、人の来ないところで張っちまうよ。
しかしやはり冬であり、山奥への林道はほとんど閉鎖、そうでなくともこの時期、テントで寝ている間に、雪なんぞ積もればそりゃもう立派な遭難だ。ガレたダートに雪など積もれば動けないし、無理に動いてまた谷ィ落っこちたら、今度こそホントに命がない。ゆえにやはりキャンプ場で、でも金出したくない、なんてことをぐるぐる考えていると、なら島行きゃいいじゃんと思いついた。

数年前、礼文島よりの船出。
そう言えば、伊豆ツーリングには何度も行ったが、そのたび伊豆大島を眺めながら、いつか行こうと考えていたことを思い出す。うんやはりそうだ、島行こ島。
そんでもってネットで船を調べると、メイト君なら積んで一緒に行けるという。先達のサイトをざっと眺めたが、島にゃ面白そうな所もありそうだ。何より島だけに、魚もうまいだろうし、火山の島だから温泉もある。
しかも島のテントサイトはいくつかあるが、町営の所はタダだという。
タダ! こりゃ決定でしょ。早速町役場に電話して利用の許可を頂き、そいで東海汽船のサイトにGO。さて、いつからいつまで何日間行こうか。
年末年始は繁忙期と通常期が入り交じり、ビミョーに運賃が違う。加えてここのところフィールドに出てないから、野外で必要ないろんな技能を忘れている。ならば無理せず2泊ぐらいか。そんなこんなを考えながら、12/28の夜行便で行き、31の昼便で帰る旅程を立てることにした。
予約しちまってから思ったのは、どうせならもっと長い方がいいんじゃないかということ。迷ってネットで変更を加えるが、決済の前の画面で変更料500円也が表示される。や~めた。やはり初志貫徹だ。ただし、人と馬とは予約の窓口が違い、人はネットで出来るが馬は電話。んでまず馬の変更をしてしまったから、も一度電話して元に戻さなきゃならない。そのたびに振り回しちまったようで、東海汽船の方にはちょっと申し訳ない気も。
さて一応の旅程を形作った後で、装備の点検に入る。まずテントだが、これには思うところあって、こたびはケシュア君を使うことにした。
このテントは、グラスファイバーのフレームをグニグニ曲げたり折ったりして、まるで折り紙のように畳むもので、そのかわり広げる時は袋から出してポン、で立ち上がる。
雨の中のテント設営にうんざりしていた頃、おおっ!と感動してうっかりポチってしまったものだが、その後何年も放ったらかしになっていたものだ。
放ったらかしになったというのも理由がある。
1、インナーの目が細かい! まるで絹のような素材で、あんまり空気を通さない。こりゃ日本の夏には地獄ですぜ、だんな。気候が冷涼なフランス人が考えただけのことはある。
2、前室がない! これじゃ雨が降ったら煮炊きが出来ないし出入りのたびに濡れてしまう。気候が乾燥したフランス人が考えただけのことはある。
3、畳んでも結構大きい! 畳み上がりは円盤状になるのだが、直径が5~60センチぐらいにはなる。他の野外用品はたいてい円筒形だから、こりゃバイクに積みにくいよ。土地が十分にあって車持ってることが前提のフランス人が考えただけのことはある。
しかしよくよく考えれば、2、3は工夫次第で何とかなる話だし、1は逆に考えれば、冬には適したテントということになろう。以前と違い、すでに冬用シュラフも持っていることだから、テント泊を夏に限定する理由は何もないわけだ。ならばこたびの旅には最適となろう。
ん? 冬用シュラフ? そう言えばシュラフはあるが、ダウンだから結露したり雨降ったりしたらこれもまた地獄だな。あーそー言えば、若い頃林道で崖崩れに埋まった時に、脱出のためやむを得ず放棄したんだっけ、シュラフカバー。
こりゃー要るな-、というわけで急遽ポチる。
あれっ? そもそも安上がりのためにテント泊にしたんじゃなかったっけ?
やれやれ。
さて装備の点検を終えたところで、キャンプ場の情報を見ると、海沿いにあるという。ならばさてこそ風は強かろう。グラスファイバーのケシュア君、ドーム型だから風には強いだろうが、ばたつきがあっては眠れないだろうな。そこで100均にメイト君飛ばしてロープとカラビナとペグを買い、切ったり炙ったりしながらロープワーク。
さ、これで準備は整った。現地でPHSは通じないから実家に電話すると、お前以前に伊豆大島行ってるよと母親に言われる。えーそうかね、いつ? と聞くと、負ぶって連れてってやったと言う。そんな赤ん坊の頃のこと覚えてないよ、母さん。
というわけで伊豆大島訪問記は、再訪記と名を変えて次回から始まる、はずである。

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